こんにちは。不動産投資家のまさどん(@masadon-fudosan)です。
アパート4棟・戸建5戸を所有しています。(2022年6月現在)
私は、2020年から不動産投資をはじめ、セミリタイアを目指してまいりましたが、2022年1月にセミリタイアを達成することができました。
・5年後までにセミリタイアしたい。参考までに、セミリタイアで後悔することを知りたい。
・働いている会社が嫌でしょうがないから早く辞めてセミリタイアしたい。セミリタイアで後悔しないために今からできる対策は?
・まさどんは、セミリタイアしてどう感じる?良かった?後悔している?
該当する人は続きをご覧ください。
- セミリタイアでよくある後悔の事例
- セミリタイアして後悔しないための対策
セミリタイアとは
セミリタイアの定義
セミリタイアとは、完全に退職するわけではなく、自分の時間や生活を楽しみながら、好きな仕事を適度にして生活する状態
FIREとは
似た言葉にFIREがあります。
FIREとは、「Financial(経済)、Independence(自立)、 Retire(退職) Early(早期)」の頭文字で、若いうちに経済的自由を獲得して、働かなくても生活できる状態
FIREを大きく分類すると、「ファットFIRE」、「リーンFIRE」、「バリスタFIRE」、「コーストFIRE」という4種類に分けられます。
ファットFIRE
リタイア後も豊かな生活を送ることができるFIRE
リーンFIRE
リタイヤ後は最小限な生活を送るライフスタイルのFIRE
バリスタFIRE
金融資産から得られる不労所得で生活費の半分を賄い、残りをパートタイムという形で賄うライフスタイルのFIRE
コーストFIRE
FIRE前と同じように働き、労働収入で生活費を賄い続け、資産には手をつけずに複利の性質を利用してさらに資産を増やしていくFIRE
セミリタイアとFIREの違い
厳密には違うのかもしれませんが、「早期のセミリタイア=FIRE」という解釈をしています。
ですから、私は、不動産投資でFIREした、とも言えます。
ただ、FIREという言葉は、危険な言葉だと思っていますので、使わないようにしています。
SNSを見ていると「FIRE=ファットFIRE(完全なリタイア)」という意味で、”FIRE”という言葉を使っている人が多いからです。
お互いの認識の違いによって誤解が生じるので、FIREした、とは言わないようにしています。
セミリタイアでよくある後悔5選
実際にセミリタイアをした後に、どのようなことで後悔するのか、よくある事例を紹介します。
事前に知っておくと、有効な対策ができるはずです。
①お金:お金が足りず生活が苦しい
セミリタイアするときには、
資産所得>生活費
最低でもこの状態になってから、仕事を辞めることをオススメしています。
でも、実際は貯金を切り崩して生活している人もいるようです。
また、想定していなかった急なケガや病気で出費が重なり、生活が苦しくなる事例もあります。
私の場合は、今のところ、お金の面で後悔や苦労はしていません。
子どもがまだ小さいので、それほどお金がかからないことや、今まで家族全員が大きなケガや病気にかかることもありませんでした。
確かにケガや病気への備えが必要だなと感じました。
②仕事:想像していたセミリタイア生活と違う
思っていたセミリタイア生活と違うことはよくあるようです。
- セミリタイアしても、結局以前と同じように仕事に追われている
- 好きなことを仕事にしようとしても、上手くいかず結局アルバイトをしてしまう
私の場合は、セミリタイア1ヶ月目は日中は子育てで、仕事は夜21時以降、というスケジュールだったので、仕事ができないというストレスを感じたことがよくありました。
③社会:社会的な信用が下がった
よくある話が、会社員時代よりも信用が落ちるため、「住宅ローン」の契約や「クレジットカード」の新規作成ができなくなることです。
日常生活で困らなかったとしても、大きなお金を使うタイミングで信用の低さを実感することがあるようです。
不動産投資|融資が厳しくなる
不動産投資を行う場合も、属性が悪くなるため新規で融資を受けることが難しくなります。
どの金融機関の融資担当者からも、「安定収入がなくなると、以前よりは融資のハードルが上がります。」とはっきり言われました。
セミリタイアしたら融資が厳しくなる、と理解して、仕事を辞めるタイミングを決めるべきです。
④人間関係:人との関わりが希薄になる
仕事を辞めてセミリタイアすると、人との日常的なつながりや、仕事での人間関係が希薄になることが多いです。
また、会社員の友人と話が合わなくなる可能性もあります。
私の場合、セミリタイア後の仕事は、主に不動産投資(大家業)+ブログなので、セミリタイア以前と比べて人との関わりがめちゃくちゃ減りました。
会話をするのは家族だけ、という日が、かなり増えました。
正直なところ、人とのコミュニケーション量が減ったので、つまらないなと思うこともよくあります。
⑤やる気がなくなる:目標を失う
セミリタイアに至るまでに頑張ってきたからこそ、達成した途端に意欲が低下するリスクがあります。
- 燃え尽きて何もやる気が起きない
- 新たな目標が見つからず、ただ時間を浪費
不動産投資でセミリタイアやFIREした人がYouTubeチャンネルで、「1日中アニメや映画、漫画を見て過ごした」「やる気がなくなり、廃人になりかけた」という発言を何度か見たことがあります。
私の場合も、「セミリタイアを目指す過程で不動産投資を頑張っていた頃が楽しかったな」とか「この先、何を目指して仕事を頑張れば良いのだろうか」と燃え尽きてしまい、やる気がなくなった時期もあります。
コロナ陽性になってしまったことも重なり、セミリタイア後3~4ヶ月くらいに、一気にやる気が無くなり、漫画やアニメを見て時間を浪費して過ごしました。
セミリタイアすると、誰からも何も言われないので、怠けようと思えばいくらでも怠けられます。色んな誘惑から自分をコントロールしなければいけません。
自律できるかどうかは、セミリタイア生活にかなり重要なポイントだと感じています。
セミリタイアで後悔しないための方法
①お金:ケガや病気リスクへの備え
急に大きなケガや病気で働けなくなった場合に備えて、ひたすら資産所得を増やしましょう。
万が一を想定して、自分の代わりに働いてくれる資産をつくることを強くオススメします。
代表的な資産は以下のとおり。
- 不動産
- 株
- 本
- ブログ
そして、将来必要になる子どもの教育費や、親の介護費など、長期的な資金計画を立てて、収支のバランスを見直すべきでしょう。
そして、繰り返しになりますが、
今のところ、お金で困っていませんが、現在1歳と4歳の子どもが大きくなると教育費にお金がかかるかなと思うこともあります。
セミリタイア後も好きで且つ稼げる仕事をして、もっと資金に余裕が持てるようになることを目指しています。
②仕事:本業以外からの収入と経験を積み上げる
繰り返しになりますが、
資産所得>生活費
最低限この状態になってから、セミリタイアすることをオススメしています。
資産を切り崩す生活は、精神的に辛いので。
更に、セミリタイア後にやりがいを感じられる仕事を見つけてから、仕事を辞めるべきだと思います。
まずは副業から始めて稼げるようになってから辞める、というイメージ。
仮にかなり資産が貯まったとしても、いきなり収入ゼロになるのは避けるべき。
本業をしながら、資産所得を生む不動産や本、ブログなどをつくったり育てたりしていきましょう!
③社会:社会的な信用を積み上げてから辞める
仕事を辞めて社会的な信用が落ちたため「ローンが組めなくて困る」、という事態に陥らないように事前に対策しましょう。
オススメの対策は以下の2パターン。
- サラリーマンのうちにローンを組む
- 法人決算3期を終えてから辞める
対策①|サラリーマンのうちにローンを組む
1つ目の対策は、サラリーマンのうちにローンを組むことです。
特に金額の大きい「住宅ローン」は、サラリーマンと自営業者の違いによって融資審査や条件が大きく異なるので、近い将来、家を買う予定の人は、仕事を辞める前に住宅ローンを組みましょう。
ただし、住宅ローンを組めば、セミリタイアが遠ざかってしまうので要注意。
対策②|法人決算3期を終えてから辞める
法人決算3期を終えてから辞めることです。
例えば、決算1期でも住宅ローンが組める金融機関もありますが、決算3期を終えていなければ融資NGの場合が多いので、気をつけましょう。
不動産投資の場合も同じです。
私の場合、仕事を辞めたのは法人2期目のタイミング。
お付き合いのある金融機関の融資担当者から、「決算3期を終えていなくても融資検討はできますが、”決算3期完了&3期連続黒字”に比べると、融資条件が悪くなります。」とはっきり言われてしまいました。
④人間関係:家庭と仕事以外のネットワークをつくる
セミリタイアすると、人間関係が希薄になりがちですし、自分と同じように平日に予定がスカスカでいつでも遊べる人は多くありません。
家庭と仕事以外のネットワークをつくることをオススメします。
仲間づくりでオススメは、Twitterとオンラインサロン。
私の場合、元々周りにセミリタイアした人、もしくはセミリタイアを目指している人がいませんでしたが、Twitterとオンラインサロンで知り合うことができました。
考え方や価値観が近い人は貴重な存在だと思います。そして、なかなか同世代でそのような仲間と知り合うことはできません。
⑤やる気がなくなる:セミリタイアの目的や、セミリタイア後にやることを明確にする
”セミリタイアの目的=仕事を辞めること”になってしまうと、やる気がなくなって、生きる気力が低下してしまいます。
基本的なことですが、
なぜリタイアしたいのか?
セミリタイア後、どんな暮らしがしたいのか?
セミリタイアする前に、よく考える必要があります。
私の場合、「1.家族と一緒に過ごしたい」「2.もっと子育てに関わりたい」「3.没頭できる仕事がしたい」「4.無意味な足を引っ張る人間関係から逃げたい」「5.限界集落から引っ越したい」という理由で、セミリタイアを目指していきました。
セミリタイアした現在も、1~3の想いは変わりません。自分の根っこにある部分なので、判断軸がブレないように気をつけています。
最後に
私自身の経験を交えながら、セミリタイアでよくある後悔や、後悔しないための対策について書きました。
社会的な信用が落ちた点に対しては、多少の後悔はありますが、セミリタイアした本当に良かったです!
子どもが小さいうちは、なるべく一緒に居たいので、あと5年くらいは仕事をセーブして子育て中心の生活になるかと思いますが、私の場合は、それを実現するためのセミリタイア。
私にとっては、子どもの年齢に合わせて、時間が自由に選べることがセミリタイアの魅力です。
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主に不動産投資でセミリタイアするための方法を書いていますので、セミリタイアしたい人はこちらの記事をご覧ください。
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今回は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。